戦略的連携とDX 第1回

当社は、かねてから中小企業の競争戦略に関する研究を進めてきました。本シリーズでは、その取組からわかってきたこと、研究活動のこぼれ話などを紹介していきたいと思います*。

絶えず変化する経営環境のもとで、経営資源に制約のある中小企業はどうすれば競争優位を築けるのでしょうか。自社に不足している経営資源を補う方法の一つに連携があります。連携は、企業間に限定されません。企業と大学、専門家、顧客、支援機関等との連携により課題解決に取り組むことができます。そして、ITの活用は言うまでもありません。中小企業がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現し環境変化に適応するために、連携を積極的に活用したいものです。その際のポイントは、競争優位の実現や相乗効果の創出を狙って戦略的に連携することです。そのような戦略的連携が、中小企業のDX実現に与える影響について、本シリーズでは実証的に検討します。

*本シリーズは、岡本泰洋(2020)「中小企業の戦略的連携とダイナミック・ケイパビリティ:構造方程式モデリングによる検討」をもとに記事を作成しました。